SITIGMA Side-Koichi Vol.1
SITIGMA Side-Koichi Vol.1
成人向完結
発行者:とりさん
価格:章別決済
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ジャンル:その他
シリーズ:STIGMA

公開開始日:2012/05/10
最終更新日:---

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SITIGMA Side-Koichi Vol.1 第2章 1
 ぼくはおじさんに手を引かれたままおじさんの部屋に入った。一応おじゃまします、って言ったけど、おじさんは玄関ではふり向きもしないで、ぼくがあわててくつをぬぐとそのままぼくの手を引いて、リビングに入った。
 
 部屋のつくりはやっぱりぼくのうちとほとんど同じみたいだった。玄関からのろう下にそって、右がわに部屋が三つある。ぼくのうちだと、一番玄関よりがぼくの部屋で、一番小さくて、それからお母さんの部屋、お父さんの部屋。ろう下の右がわは、トイレ、おふろ、それにもう一つ部屋があって、たたみの部屋で、うちの場合き物を入れる大きなタンスとか、あまり使わない本とかしまってあって、物おきっていうほどごちゃごちゃしていないけど、あまり使っていない。ろう下を抜けて、ベランダがわが広いリビングになっていて、キッチンも一しょになっている。これでせまい家って言ったら、バチが当たると思うけど、お客さんが泊まれるあき部屋はない。

 おじさんのうちの作りは、ちょうどぼくの所の鏡合わせで、部屋のならび方が左右反対だった。
 リビングは、うちの場合お客さんも来るし、あまりよけいなものはおいていない。テレビとかソファとかテーブルとか、そういうの。
 おじさんの部屋はすごく整理整とんされているんだけど、テレビのある反対がわのかべは、天井まで本だなだった。下の方の本はぶあつくて大きくて、英語の書いてある古いのもあった。でもマンガもあった。ぼくたちが読むみたいな、週刊のマンガざっしが、七冊くらい、本だなの前につんであった。それにはびっくりした。おじさんは大人で、すごくかしこい人のはずなのに。部屋のまん中には、うちみたいにテーブルとイスじゃなくて、じゅうたんの上にこたつがおいてあって、部屋のすみのテレビのよこに、やっぱり低い机の上に、パソコンがおいてあった。部屋はここしか見ていないけど、一人でくらすおじさんは、寝る以外ほとんどのことを、この部屋でするんだろうな、と思った。お仕事もごはんも。よぶんな部屋も使えばそうじもしなきゃいけないし、たぶんそうだ。
 ぼくはきょろきょろしていたらしくて、おじさんにかるく頭をつつかれて、やっとそんな自分に気づいた。頭つつかれるなんて……。
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