SITIGMA Side-Koichi Vol.1
SITIGMA Side-Koichi Vol.1
成人向完結
発行者:とりさん
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:その他
シリーズ:STIGMA

公開開始日:2012/05/10
最終更新日:---

マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
SITIGMA Side-Koichi Vol.1 第3章 2-1
 片づけも洗いものも、おじさんと一しょにやると楽しかった。それが終わると、おじさんはぼくにパソコンを見せてくれた。ぼくをあの大きなクッションにすわらせて、おじさんはぼくの、後ろにすわってぼくに体をぴったりつけてぼくをだっこした。ぼくはどきどきした。いやだとは全ぜん、思わなかった。普通の四年生は、こんな風にされてうれしいのかな。学校では、先生にだきつく男の子もいる。けどもう、そんなのは幼ちだと思っている子の方が、多いかな。ぼくには普通がわからない。
 おじさんは、インターネットの使い方とかを教えてくれた。ただでできるパズルやゲームもあった。学校にもパソコンとインターネットはある。けど使える時間はほんのちょっぴりで、好きなことができるわけじゃない。昼休みも使えるみたいだけど、ぼくは外で遊ぶか、雨なら図書室に行っていて、あんまり使ったことがなかった。
 動画が見られるのがすごい。ぼくは家で一人の時はリビングでテレビを見るときもあるけど、レコーダーをかっ手に使うのは、何だか気が引けるし、二人がいる時はリビングにいるのがいやだし、好きな番組を欠かさず見られるわけじゃなかった。「本当は法りつ違反なんだけどね」とおじさんは笑って、いろんな番組がろく画して、ネットに流されているのを見せてくれた。流すのは法りつ違反で、見るのは別にかまわないんだって。何だか変だなあ、と思ったけど、見たいのは一ぱいあって、ぼくはやっぱりいつの間にか夢中になっていた。
18
最初 前へ 15161718192021 次へ 最後
ページへ 
NIGHT LOUNGE5060
TOP