創作話 「ゆる坂の狐」
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発行者:たけぼんだぬき
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ジャンル:ファンタジー
シリーズ:創作物語

公開開始日:2012/05/06
最終更新日:2012/12/29 15:57

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創作話 「ゆる坂の狐」 第1章 創作話 「ゆる坂の狐」 第一話
ホォーーー ホケッ・・

彼は そのヘタクソな

鳴き声に 軽く笑った

まだ ヘタクソだな

歩いていたら 転げ落ちる所だった

そういうと 彼は 大笑いした


夏草の 切れ目 一匹の

小動物が 横切った

オォーーと 彼は叫ぶ

あれは きっと 狐だ

奇麗な 毛色の 狐だ

尾っぽが夏草に 当たり

ガサガサっと 音がする


今日は 猟に来たんじゃない

安心しろ と大きな声で

音のする方向に 呼びかけた


彼は 大抵 狙うのは

猪だ 時折 鳥も狙うが

猪は 町に行って

料亭に売れば

それなりの金になる

よく言われる

牡丹鍋・シシ鍋

となるのだ



旅を続ける 旅行客には

好評で 疲れをとり

明日への 活力となる

精のつく 食べ物となる


地下足袋の 大地を通して

獲物となる 動物の歩く響きを

感じ取れる程に 彼は村一番の

猟師なのだ


彼は 定期的に この路を

通りやすくするために

こうして 鎌を持ち

あばら家までの 路を確保する


この仕事を続けて 二十年

彼の同級生は この仕事に

見切りをつけて 山を去って行った

彼一人 この村で 頑張っている


彼のポリシーは 

無用な 猟はしない

ということ

必要な時 必要なだけ

狩りをし 常に山に

感謝する 気持ちを

持ち続ける事だ


山菜等も 良くとる

揚げ物にすれば

たいていのものは

食べられる


生活には 不自由する事はない

この豊かな 大地には

彼を 養うだけの力がある

山の端に 大きな

白い渡り鳥が飛ぶ


-----つづく-----
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