創作話 「ゆる坂の狐」
創作話 「ゆる坂の狐」
アフィリエイトOK
発行者:たけぼんだぬき
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:ファンタジー
シリーズ:創作物語

公開開始日:2012/05/06
最終更新日:2012/12/29 15:57

アフィリエイトする
マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
創作話 「ゆる坂の狐」 第3章 創作話 「ゆる坂の狐」第三話
履き出しの障子窓を

開けると 裏庭が見える

小さな池まであって

ひと際 大きな鯉が

池の真ん中で 跳ねた


こんな素敵な 庭が

あったなんて・・・

彼は本当に びっくりしている


京都の 庭師を呼んで

父が造らせたものです

夜にもなれば あの池に

月が映り とっても

素敵な光景が 見えますよ

と 娘は言った


はあぁ すごいですねぇ・・・

ただ彼は 感心するばかりであった

こんな田舎に こんな宮殿のような

家があったなんて・・・


お誉め頂き恐縮です

そういうと 娘は頭を軽く下げた


いやいや 正直な気持ちです

こんな所ならば ずっと住みたいと

思われるのは 当然ですね

そう言いながら 彼はにっこりと

微笑み返した


あの もしよければ

一泊お泊り頂けませんか

そう娘は 切りだした


いや それは 娘さん

一人の家に 泊まるなどと

とんでもない事です

こうして休ませて

頂けただけで 十分です

と彼は恐縮気味に

そう言った




でも これからだと

すぐに 陽が 暮れてしまいます

夜路は 危険です

どうぞご遠慮なさらず

ちゃんと 別室に

泊まれる部屋もございますし


何の気兼ねもなく

ゆっくりと おやすみに

なれますよ

と 何度も言われて

ついに彼は この家に

一泊するはめとなったのである


-----つづく-----
11
最初 前へ 891011121314 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ