創作昔話
第5章 創作昔話「小さな蟻の 王国の話」第五話
つづき
はい この度は 王様が求められている
砂糖を運んでまいりました
欲しいだけの量を 言っていただければ
納める事が出来ると存じます
砂糖 1kgと城の周りにある黄金の砂
1kgと交換致します
そう隊長は言った
王様は そうか そうか うんうん
と大きな頭を振って満足そうに言った
こうして キャラバン隊の隊長は
ひとまず 宮殿を去った
そして 高官と共に黄金の砂がある
場所まで移動して 砂糖と砂金との
交渉に入った
砂糖は 何頭もの ラクダの背に
積まれラクダは重そうに運んでいた
荷を解き 王国の荷車に積まれてゆく
その数は 沢山ある
袋に入った砂糖をどんどん荷車に積み
宮殿に運んで行った
そして 隊長は 大きな量りのある
場所で 黄金の砂をすくっては
袋に詰め込んでいく
こうして 一昼夜作業が続き
ラクダの背には 沢山の
砂袋が結びつけられていた
つづく
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