POEM「春夏秋冬 思いのままに」
POEM「春夏秋冬 思いのままに」
成人向
発行者:たけぼんだぬき
価格:章別決済
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ジャンル:詩
シリーズ:短詩系冊子です。

公開開始日:2012/05/04
最終更新日:2014/12/30 14:43

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POEM「春夏秋冬 思いのままに」 第1章 生き様 春編
春 デート



優しい春の光 君と歩んだ

この坂道 途中の公園

ベンチに座り 子供たちの

遊ぶ声 賑やかな昼下がり


授業の終わる 夕方まで

このベンチに 腰掛けて

他愛もない会話に 時を過ごす


詰まらぬ授業は いつもそう

ちょっと早めに 抜け出して

このベンチで 君が現れるのを

待っていた


近くの映画館 今月は フランス映画

俺は アメリカ映画が好きで

フランス映画は ちょっと苦手

あのしっとりした 画面

粘りつくような 違和感

それでも 女性は好きらしく

君もその例外じゃなかったよね


楽しい会話が 崩れるのも

映画の話 避けようとするのに

君は どうしても 観たいと

言って 俺を誘う


最後は 根負けして

渋々付いてゆく

目をうるませて 観る君を

不思議な気持ちで 見つめてた


外に出ると もう既に陽は翳り

会社帰りの サラリーマンの群れ

道に溢れんばかりに 広がって

にぎやかになる


映画の後は いつものレストラン

ピッザァ か スパゲッティかで

またもめる いつも 折れるのは

俺だったっけ


たまには スパゲッティが食いたいと

愚痴を言いながらも 二人でつつく

ピッザァの味


夕陽が最後の光りを残し

街が夕闇に包まれる頃

街灯の灯りが 二人を包み込む

春 暖かな日の 光景

電車の窓から漏れる 光

二人の目の前を 横切ってく


過ぎ去る 時を 怨むよに

また 君を 見送る時間が来た

もう少しだけ 一緒に居たいのに

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