梨乃
梨乃
成人向完結
発行者:竹井克
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:その他

公開開始日:2012/04/28
最終更新日:---

マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
梨乃 第7章 その眩しさに
 その後、数日が経過したが、特になにも起こらなかった。
 逆に脅したことが効果あったのか、本間健二はおとなしかった。
 一週間ぶっ通しで人を奴隷にしてもてあそんだのだから、そもそもなにをいわれる筋合いもないというものだが。
 写真も動画も全部やるから、それで毎日オナニーでもしていろ。
 見られていた、そもそもそういう行為に及んでしてしまった、そんな自分がすべて悪いのだから。
 先日、小津にまた求められたが、ごめん、と深く頭を下げて謝った。
 本当に、小津には申し訳ないことをしてしまった。
 一種、自分も本間と同じようなことをしてしまったのかも知れない。自分の鬱憤のはけ口にするために、彼をおもちゃにしてしまったのだから。
 始めては、大切な人との、一生の思い出になるべきものなのに。
 高木ミットの様子だが、ちょっと寂しげな表情をしていることが多いというくらいで、それ以上のことは分からない。あのことを知っているのかいないのか、同級生としての最低限の会話くらいしかしていないものだからさっぱり分かるはずもなかった。
 分かっているのは、自分が、彼に対して一生かかっても拭えないだけの罪を背負ってしまったということ。
 素直に事実を打ち明けても悲しむだけ。喋るつもりはない。もしも、であるがよりを戻すことが出来るのならば、ミットに尽くしてよい彼女になることで償っていくしかない。
 もしも、裏で動画が出回っているなど、既に知られてしまっているのであれば、覚悟を決めて土下座をして謝るだけだ。
 もしもよりを戻せたら、とはいっても、よりを戻してまた以前のように幸せを楽しむ資格など、自分にあるとは思えなかった。
 それどころか、生きている資格すらないのかも知れない。
 放課後、ふらふらと、階段を上っていた。
38
最初 前へ 33343536373839 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ