僕と彼女のビート
僕と彼女のビート

発行者:美心(mishin)
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2012/04/24
最終更新日:2012/09/16 23:29

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僕と彼女のビート 第1章 僕たちの出会った日
河の向こう岸は僕たちの知らない街だった。

僕たちの街はほこりっぽくて、とりたてて目立つ建物はないが、向こう岸の街にはチラホラとビルが光っていた。


あっち側の背の高いビルの最上階は有名人が住んでるんだとか、つい最近あっちに新しい遊園地ができただとか、噂になることはあっても僕たちの中学校の生徒はどうしてだかあまり遊びに行かない。


僕はマーシーに何も言わずに手を繋いだままその橋を渡っていった。



橋は思ったよりも長くて、渡りきるのに15分くらいは要したように思う。


知らない街にマーシーと二人きりだ。
そう思うと僕は少し高揚した。

この橋さえ戻ればすぐにぬるくてうんざりするような、慣れ親しんだ現実に戻れるのだから、本当に安い高揚感なのだ。



僕たちは街の中心に向かうことにした。
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