僕と彼女のビート
僕と彼女のビート

発行者:美心(mishin)
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2012/04/24
最終更新日:2012/09/16 23:29

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僕と彼女のビート 第5章 僕の喪失、彼女の心
繁華街を抜けるとジェニーはじゃあまたね、と僕に手を振った。
僕も手を振り返す。

もう少しジェニーと居たい気持ちもあったけれど、何て言って彼女のことを引き留めれば良いのかまだ分からなかった。
そんな時にはいくら大人のフリをしてみてもまだ自分が未熟であることを悟らされる。

僕はいつもと違う道を選びジグザグに歩いてゆっくり帰ることにした。

これから、いろんなことができるのに。

ジェニーは僕に対してそんなことを考えていたのか。

僕はそんな彼女に対して随分と失礼な言い方をしてしまった様な気がする。そう思うとなんだかむしゃくしゃした気持ちになった。

道路に唾を吐きながら僕は家に向かった。

僕が家に着いたのは12時少し前位だった。

階段を上ろうとした時アパートの自室のドアの前に人影が見えたので僕の心臓は跳ね上がった。

注意深く影に近づくと、それがうずくまった女性であるということが分かった。

「…どうかしましたか」

僕が声をかけるとその影は顔を上げた。
ルーシーだ。
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