僕と彼女のビート
僕と彼女のビート

発行者:美心(mishin)
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2012/04/24
最終更新日:2012/09/16 23:29

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僕と彼女のビート 第1章 僕たちの出会った日
誰もいない図書館でマーシーの他愛ない話を聞いて、僕が最近読んだ聖書の話をして、その後は手を繋いで図書館を出てあちこちを歩き回った。



マーシーは本当に可愛いやつなんだ。


充分に僕たちは幸せだった。



退屈だけど平和な日々が続いたある日、図書館からの帰り道に僕は何を思ったかマーシーに歩いてどこまでいけるかやってみよう、と言った。


僕たちは家とは逆方向にある河の堤防に行くことを思いついた。

堤防は東西にずっと伸びていて、その両側の先に何があるか僕たちは知らなかった。


僕たちは河の流れの向かっている方向に歩き始めた。



「河は海に繋がっているよね」とマーシーは言った。
「この先はたぶん湖だと思うよ」と僕は答えた。
「向かった先がただの穴で、そこに水が全部流れ込んでいたのだとしたらどうする?」とマーシーは聞いてきた。


それから小一時間ほど歩いた頃、辺りは暗くなり始めた。



堤防の上は細い道路になっていて、僕たちの横を時折車が走っていった。

僕たちは横に並んだり、一列になったりしながらなおも進んだ。


「足疲れた?」僕はマーシーに尋ねた。
「少しね」僕の先を歩いていたマーシーは振り返って答えた。


僕たちは知っている限りのミュージシャンの名前でしりとりを始めたが、それはすぐに終わってしまった。
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