僕と彼女のビート
僕と彼女のビート

発行者:美心(mishin)
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2012/04/24
最終更新日:2012/09/16 23:29

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僕と彼女のビート 第5章 僕の喪失、彼女の心
バーの扉を押そうとしたが、開かなかった。

店内は外からは見えないつくりになっているが、どうやらこの様子では営業していないらしい。

僕はドアの前に座り込んでタバコに火をつけた。


「今日はマスター、用事でお休みだって。」

頭の上から聞き覚えのある声が降ってきた。

僕は思わず顔を上げ、声の主を確認した。

ジェニーだった。


「久しぶりね。最近ずっとブライアンが来ないからってルーシーもみんなも心配してたのよ。」


「3週間くらいかな?連絡しなかったのって」

「とりあえずどこかで飲みましょうよ」

ジェニーはタバコをくわえたまま僕の腕にそっと自分の腕を絡ませ、先へ進もうとした。


「どこかって、どこへ」


「どこだっていいじゃない」



通りの多い街の人ごみの中、僕たちは腕を組んで歩き出した。
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