僕と彼女のビート
第4章 彼女と僕の再会の日
しばらくの間は眠っていたんだろう。
ふと寒さを感じて目を覚ますと、僕の体にしがみついていたはずのマーシーはいつの間にか向こう側を向いていて、ブランケットを全部僕から奪っていた。
僕はのそのそと起き上がりクローゼットからTシャツを取り出して着て、煙草に火をつけた。
マーシーは気づかずに死んだように静かに眠っている。
窓から入るかすかな光で、マーシーの裸の背中の輪郭が暗闇に浮かんでいる。
少し骨ばった背中だ。
後ろ開きのドレスを着ているときのジェニーの背中とは違って、肉があまりついていない。
胸も、ジェニーと比べるとマーシーのはお世辞にも大きい方とは言えない。
まぁ、僕は客観的にそう思っただけで、どちらでも良かった。
とにかくマーシーの体で僕は新しい快楽を覚えたのだった。
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