僕と彼女のビート
第4章 彼女と僕の再会の日
僕たちは初めて身体を重ねた。
ふと気付くとマーシーは汗をかいてぐったりしていた。
でも僕がおでこに汗ではりついた髪の毛をかきわけてやると、マーシーはその手をそっと握ってきた。
そのあと、僕はシーツにできていた大きな血の染みを見て驚愕することになった。
お互いに初めてのことだったから当たり前だけれど。
気が付くとすっかり窓の外は真っ暗闇で、マーシーは歩くことがままならず、僕たちは少しお腹がすいていたけれども裸のままブランケットにくるまって眠ることにした。
意識がもうろうとしてきた頃、マーシーが何かつぶやいた。
「なに、どうした」
「…何でもない。ただ、君の体がとても温かいなって思ったの」
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