僕と彼女のビート
僕と彼女のビート

発行者:美心(mishin)
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2012/04/24
最終更新日:2012/09/16 23:29

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僕と彼女のビート 第4章 彼女と僕の再会の日
そのとき、遠い記憶が蘇ってきた。


さほど遠くもないか。


マーシーといつか二人初めて夜を明かしたときのこと。


川の向こうの街のビルの非常階段で一晩中寄り添っていた日のこと。


なんだか全てがほこりっぽかった街に住んでいたころの記憶。


退屈で仕方がなかった僕の日々の中で、輝いていたマーシー。


今となっては過ぎ去った日々が必要以上に美しく思えてしまう。




決してロマンチックとは言えない殺風景な僕の部屋にマーシーの叫び声が響いた。


「止めようか?」


「……大丈夫。すごく痛いけれど」



そのときマーシーの心の声が聞こえたなら、彼女はこう言ってただろうな。
「置いていかないで、私を置いていかないで」って。


それはもちろん後になってから思うようになったことだけれど。
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