僕と彼女のビート
僕と彼女のビート

発行者:美心(mishin)
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2012/04/24
最終更新日:2012/09/16 23:29

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僕と彼女のビート 第2章 変化してゆく季節に
泣き止んだあとのマーシーの表情は前よりも少し強くなった気がした。


乗り換えの駅で僕は反対方向の電車に向かうマーシーを見送ることにした。


僕が見送られるはずだったのに、マーシーが知らない駅では迷子になりそうで気が気じゃなかったからだ。


綺麗に伸ばしたくせのない黒い髪を風にさらさらさせて、マーシーは帰って行った。


13歳、14歳、15歳。


マーシーが中学校を卒業するまでには僕のことを忘れてしまうのは分かっていた。

僕達にはまだ一年一年が恐ろしく長すぎた。


僕は特急電車が到着するまでの間、駅のベンチに腰掛けて少しだけ泣いた。


頭の中では涙の乗車券が流れてた。
それもなぜかビートルズじゃなくてカーペンターズのカバーしたやつが。
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