僕と彼女のビート
僕と彼女のビート

発行者:美心(mishin)
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2012/04/24
最終更新日:2012/09/16 23:29

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僕と彼女のビート 第2章 変化してゆく季節に
朝の列車の中で、
僕たちは自分たちが世界の中で特にちっぽけで力のない存在だってことを噛みしめていた。


映画なら、ここで幕を切ってほしい。


マーシーが僕についてくることになって、列車は二人を乗せてずっと知らない土地へ向かい続けるのだ。


そのあとはどうなるのか誰も知らない。ただ、エンドロールが流れるだけだ。




しかし、僕たちはひとしきり泣いたあとで、これからどうするか考えなくてはならなかった。


列車はだんだん、僕が住んでいた地域の中で一番栄えている街に向かっていた。

人がぽつぽつと乗り込んで来はじめたので、僕は帽子を取り出し深くかぶって泣いた目を隠した。


マーシーが僕の膝に突っ伏していたから、結局嫌というほど視線を浴びたけれど。




僕はマーシーの顔を上げさせ、ぶったことを謝った。
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