僕と彼女のビート
僕と彼女のビート

発行者:美心(mishin)
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2012/04/24
最終更新日:2012/09/16 23:29

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僕と彼女のビート 第2章 変化してゆく季節に
そのとき僕は本当にびっくりしたんだ。


「おいおい、中学を卒業しない奴なんて聞いたことないぜ!見つかって連れ戻されるだけだよ!
お前には父さんと母さんがいるだろ?
それにその札束どうしたんだよ!」




マーシーは、小さいときからずっと貯めていた貯金を全部下ろしたのだと言った。そして、街を出て、もう二度と学校にも家にも帰る気がないのだと言った。



「‥父さんも母さんももういらないよ。学校も友達も、サックスだってもういらない。わかんないよ、君がいないのなんて無理だよ、考えられない。一人にされたらどうしたらいいかわかんないの、もうなんにもわかんないの!」




マーシーはそう言って真っ赤な目で僕を見た。




僕は思わずマーシーをひっぱたいてしまったんだ。何を言っても言い訳になってしまうけれど、この時は本当にびっくりしたんだ。
そして叫んでしまった。


「お前は今の何が不満なんだよ!お前は何も分かってない、お前はいい生活をしてるよ、僕がいなくなったってしばらくしたらふつうにやってくんだろ、学校で新しい彼氏だってすぐ見つけてさぁ、」


「無理だよそんなの!」



マーシーはさらに大きな声で叫んだ。
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