僕と彼女のビート
僕と彼女のビート

発行者:美心(mishin)
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2012/04/24
最終更新日:2012/09/16 23:29

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僕と彼女のビート 第2章 変化してゆく季節に
出発の日の朝、僕の街の小さな駅には僕たち以外誰もいなかった。

朝の5時だ。


父さんも母さんも見送りに来なかった。
毎日仕事で忙しくしてるからだ。




僕の荷物はとっくに新しい家、と言ってもせまいアパートの一室なのだがそこに送りつけてあった。

僕は小さなトランクを右手にぶら下げて、左手にマーシーの手を握ってホームに立っていた。

やがて列車がやってきて、僕とマーシーはそれに乗り込んだ。


マーシーがどうしても途中まで着いてくると言って聞かなかったからだ。


僕たちは二人がけの冷たくて硬いベンチに腰を下ろした。
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