☆わんだらいふ(小説家編)
第5章 家にはこっそり帰って部屋に戻りたいんだけど……出来るかな
長女の美香は世間で言う大爆乳の人。それはもう、弟の康成が見てもドキドキするのだから、他人の男性が見たら一発で悩殺。
ただ、太めという事実を気にしているのでダイエットの運動が生きる糧みたいなモノ。いかんせんお金持ち。遊んで暮らせるハッピーな家庭。仕事するよりダイエット。そして姉の美香は、今もって大した変化を見せていない。
楓を呼ぼう。楓のホバーボードで上から家の中に入ればいいんだ。そう思いついた康成。妹の携帯に電話をするが出ない。楓はただ今、だだっ広い居間で300インチのTVに見入っている真っ最中。
仕方なく、そっとゆっくり緊張しつつ家のドアを開けて中に入る。外から他人が見たら泥棒と思うかもしれない光景。ゆっくり、音を立てずにドアを。
姉の美香は爆音で励んでいる真っ最中であるが、非常に小さい音に強く敏感。意外と鋭いのであった。
靴を脱いだ康成は、そっと階段へと抜き足差し足忍び足。
と、そこに勢いよく一つの部屋のドアが開いた。開いた瞬間、ぶっ飛ぶような爆音も飛び出したので康成も一緒にぶっ飛ぶ。
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