☆わんだらいふ(小説家編)
第2章 なかなか揃わない晩ご飯・2人が多し
「楓、お兄ちゃんは?」母はテーブルに向かった楓に聞いた。もう晩ご飯なのに康成の姿が見えないとブツブツ文句が絶えない。
「さっき、友達と遊びに行くとか言って出て行ったよ」妹の楓が言うと、母は呆れながら自分もテーブル。母の自分ではなく小4の妹に伝えてこっそり家を出る事が、男子として情けないと言いたい様子だ。
楓は別に気にしないで夕飯をモグモグやっているが、どうもこの家族は夕飯の時に5人しっかり揃うことが少ない。
康成は遊びに行った。長女の美香は相変わらずダイエットだと言って踊ってばかりいる。次女の里美は小説家になるとか言って机に向かったら夢中になって離れない。でも楓は夕飯を食べながら、別に人それぞれでいいんじゃんかと生意気な事を言うのだった。
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