わんだらいふ(楓Mix編)
第10章 脳田先生が楓にお誘い・「放課後音楽室に来なさい」
「剛力さん、放課後になったら音楽室に来なさい」
脳田先生が厳しい口調で言った。
「はーい」と返事をする楓。この30点より上を取った事がないから、きっと思いっきり怒られるんだろうなって予測する。でも、怒られたって別に。やる気自体が0点だから構わない。
そして放課後。音楽室にたどり着いた楓は、ドアを開けようとしたら鍵がかかって開けられない。
「……まだ先生は来てないの?」
遅いなって思いつつ素直に待った。どんどん時間は過ぎていく。そのうち夕方のカラスが声を出し始めるほどに。
Bカップの胸のふくらみに、くっと組んだ両腕を当てて待つ。遅い、どうして先生は遅いのか。イライラするのを我慢。
待つ事……どのくらいか分からないが、とにかく先生がやっと来た。鍵を開けて中に入ると、2人は向かい合って腰を下ろすのであった。厳しい顔つきの先生と、理科なんかどうでもいいよと思っている小4の女の子。
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