コンドルの系譜 ~インカの魂の物語~
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ジャンル:ファンタジー

公開開始日:2010/06/20
最終更新日:2012/01/07 14:20

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コンドルの系譜 ~インカの魂の物語~ 第14章 忍び寄る魔
目に見えぬ強大な敵、モスコーソとの対決の間にも、トゥパク・アマルの元には続々と義勇兵志願のインカ族の者たちが結集していた。


モスコーソの破門宣告によって、確かに、当地生まれのスペイン人はトゥパク・アマルに表立って協力することに、かなり気弱になっていた。

だが、今でも多くのインカ族の者たちは、モスコーソの脅しよりも、トゥパク・アマルの言葉を信じていた。


トゥパク・アマル直下の本隊に属する兵は既に4万人に達し、全国各地で活躍する彼に賛同する者たちを合わせれば、もはやこの頃には、インカ軍は全体で推定10万人を越す圧倒的な規模になっていた。


トゥパク・アマルは訓練された義勇兵たちを側近たちの元に統制し、彼らを分遣隊として各地に派遣して統治下に置く地域を着実に拡大していった。

そして、己の率いるインカ軍本隊自体は、南部地域へと転戦して戦力を拡充しながら、インカ帝国の旧都であるクスコ奪還に狙いを定めていた。



しかし、この頃、正確には1780年11月24日――かのサンガララの戦から一週間の後――反乱勃発の情報を携え、且つ、援軍要請の書面を持ったスペイン側の密使が、クスコを発って11日後、ついに首府リマに到着したのである。
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