コンドルの系譜 ~インカの魂の物語~
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発行者:風とケーナ
価格:章別決済
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ジャンル:ファンタジー

公開開始日:2010/06/20
最終更新日:2012/01/07 14:20

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コンドルの系譜 ~インカの魂の物語~ 第3章 邂逅
「今日はお呼びくださり、どうもありがとうございました。
お加減はいかがですか」

「まあ、コイユール、そんなに難しい話し方をしなくっていいのよ」

夫人は微笑んで、コイユールにソファを勧めた。


そして、3人分のコカ茶をいれながら、自分の腰の辺りに手を当てる。

「冬の間からずっと痛んで困っていたのです。
もともと冬場は痛みやすいのですけれど…。
あなたに手を当ててもらったら、楽になるように思うの」


コイユールは頷いて、夫人にうつ伏せになるように頼んだ。
それから、そっと夫人の腰の辺りに衣服の上から片手を添える。

「この辺りですか?」

「ええ、お願いするわ」

夫人はうつ伏せになったまま、静かに目を閉じた。



コイユールも夫人の腰に両手を添えて、目を閉じた。
そして、閉じた瞳の奥で、太陽と月を象徴する秘伝のシンボルをイメージする。

それから、秘密の祈りの言葉を心の中で3回唱えた。

すると、頭上から、サッと白い光が自分の体の中に入ってくる感覚があり、そのまま光は両腕を降りてきて、夫人の腰に添えられた手の平から流れ出していくのが感じられる。



彼女は瞳を閉じたまま、さらに手の平に意識を向けた。
自分の手が白く光る感覚と共に、熱を帯びてくるのが感じられる。


部屋の中は、水を打ったように静かになった。



そんな二人を、アンドレスが興味深気に見守っている。

夫人は目を閉じたままうっとりと脱力したように横たわり、コイユールの送っていくエネルギーの温かさに酔いしれているようだった。
目を閉じて精神を集中しているコイユールの額には、うっすらと汗が滲んでいる。
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