コンドルの系譜 ~インカの魂の物語~
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発行者:風とケーナ
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ジャンル:ファンタジー

公開開始日:2010/06/20
最終更新日:2012/01/07 14:20

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コンドルの系譜 ~インカの魂の物語~ 第12章 進軍
現在のところ、インカ軍は、オルティゴーサなど有力なカシーケ(領主)の元で強化された専門兵と、広場に集まった義勇兵との混成部隊から成るが、現時点で結集した総数は約2000人。

それらの兵を、一連隊約350人から成る6つの連隊に分け、各連隊の長をトゥパク・アマルの最も信頼できる側近たち、参謀オルティゴーサ、従弟ディエゴ、腹心ビルカパサ、義兄弟フランシスコ、相談役ベルムデス、そして、甥のアンドレスがつとめる。


なお、トゥパク・アマルは、それらの連隊全体を統率する総指揮官の立場にある。


マルセラの説明を聞きながら、コイユールは息を呑んだ。
アンドレスも連隊長をつとめると聞いて、はからずも彼女の鼓動は速まる。



ひとしきり説明した後、「私は、叔父様を手助けしなきゃなんないから、当然、叔父様の連隊に入っているの」と、マルセラはコイユールの顔を覗き込んだ。

マルセラが、叔父であるビルカパサの連隊に入っているのは自然なことだろう。
コイユールは、納得して頷いた。


それから、マルセラは不意に、「あんたも、私と一緒に叔父様の連隊に入るのは、どう?」と、馬上から身を乗り出す。

コイユールは、瞬間、言葉に詰まった。


「はじめは、それぞれの連隊は一緒に行動すると思うけど、そのうち戦線が広がれば、分遣隊として、各連隊は別行動になると思うの。
そんな時、あんたが傍にいてくれたら、私も心強いから」

マルセラは思いのほか真剣な眼差しで、コイユールを見つめている。



マルセラは気丈で男勝りのくせに、実は、とても寂しがり屋で繊細な一面をもっていることを、コイユールは長い付き合いの中で知っていた。

本当は少しでもアンドレスの近くにいたい…と、思ったけれど、目前のマルセラの顔を見ていると、コイユールにそれは言えなかった。
それに、実際、少しでもマルセラの力になれるのならば、それは嬉しいことだった。


コイユールは頷いて、マルセラの手配によって、ビルカパサの連隊に編入された。

他に知り合いも無いらしいジェロニモも、コイユールと一緒にビルカパサの連隊に入ることにした。
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