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成人向
発行者:ほおずき
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2012/04/06
最終更新日:2012/09/23 23:16

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spring 第1章 first contact

「ここがどういう道だか知っていて、立ってる?」


「知ってる」


そこは大都市の繁華街のとある通りで、夕方になると素人が売春相手を探して屯することで有名だった。


「何でまた‥。まだ子どもだろう?」


こんな場所にいるには、余りに綺麗な少年だった。思わず声をかけると、うろんな目で睨まれる。


「‥説教なら、他に行って。
俺、誰か捕まえないと、食べれないし寝る場所ない」



迷惑なんだ。と少年はあまり感情のこもらない声で言う。


少し色素の薄い、綺麗な子だ。
街を屯する柄の悪い少年達とも、薄汚い少女達とも違う。


その静かな目と佇まいが気になった。



「客を、探してる?」


「そう。だけどアンタはやだ」


「何故?」


誘う前に断られてしまった。
面白い子だ。


「理屈っぽいの嫌い。
あと、金持ちも嫌い」


「何故?、客は金持ちな方がいいだろう?」


「‥‥本当に、邪魔なんだけど。
買い手が見つからなかったらどうすんの」


「俺が買うよ。いくら?」


「‥‥まあいいや。
ホテル代はお客さん持ち。
一晩泊めてくれて、腹一杯食事させてくれれば、それでいい。
そのかわり、挿入はなし」



「お金を出すと言っても?」


「ダメ」

少しも躊躇わずに拒否したのが、寧ろ気持ちよかった。
自然に口元が緩む。


「いいよ、契約成立だ」


















「いいのに。わざわざ高いホテルとらなくて」


ホテルに着くと、少年は呆れた声を出した。


「気にしなくていいよ。自分が使い慣れたホテルが楽なだけだから」



「お金持ちなんだ」


つまらなそうに彼はそう呟く。


「そんな事も無いけど。
先にシャワーを浴びておいで。適当にルームサービス頼んでおくから。
何かリクエストある?」


「肉」


「そう、」



料理を聞いたんだけど肉ときた。
ステーキなのか、ハンバーグなのか牛なのか豚なのか全くわからないんけど。


少年は言うだけいって、浴室に消えていった。


腹は減ってるみたいだった。
痩せた子だけど、あの年頃の男の子だ、少しぐらい多めに頼んでおいてもいいだろう。



内線で適当にルームサービスをオーダーして、シャワーの音を聞きながら料理と彼を待っていた。



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