☆ボインちゃんはAVギャル番外編(ぷぅ子の痛快疾走な生き様)8
第10章 Queerな対面4・どうして泣くの? 優しい人なんだね
「オバ、どうしたの?」恵は、正座しているオバが急に胸に詰まったような震えをするから声をかけた。
「分かんないけど……急に」ぽっつりと涙が目に。自分でも分からない。ぷぅ子の話に何を思ったのか何を感じたのか。それを本人が言わないから分からないが、涙腺と感情を刺激されたようだ。
ぷぅ子はティッシュで手を拭くと、自分も正座してオバに擦り寄った。泣かせたのは自分だと分かっている。
どうせ上品ではない、下品なら下品で構わないと思って生きるのみ。そういう時、おそらく無意識に人を傷つけるのだろうと思っているぷぅ子。例えその気が無くとも、下品な自分は人を傷つける可能性を常に持っているのだろうと自覚していた。
32