MaraSon Part2
MaraSon Part2
成人向完結
発行者:とりさん
価格:章別決済
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ジャンル:その他
シリーズ:MaraSon

公開開始日:2012/03/20
最終更新日:---

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MaraSon Part2 第10章 7
 父親はボールペンのキャップを取って、ペン先を見て、まだためらっているのか戸惑っているのか、それ以上動かなかった。
「大樹君代、じゃ何のこっちゃわからないし露骨過ぎるかと思いましてね」
 僕は父親に笑みを送る。大樹君の方がもじもじしてうつむいた。
「とりあえずビデオ撮らせていただきました。お父さんと大樹君の。売る場合はお父さんの顔は鼻から下くらいに切りますけど、大樹君は顔出しです。だから肖像権。領収書が法的にどうかは問題じゃないんで、これとビデオとで、お父さんと僕は完全に大樹君への性的暴行とか児童ポルノ云々とかの共謀共同正犯になります。一蓮托生。一方大樹君はあくまで、被害者であり続けます。法的にはね。さあ、お願いします」
 今度は父親もためらわない。領収書に署名した。達筆で、豊かな大きな字だ。外見相応だった。僕はそれをじっと確認し、また笑みを送り、それをしまった。
「さて大樹君。今日はこれでおしまい。でもちょっと確認しておきたいことがあるんだよ」
 大樹君が上目遣いで僕を見る。頬はほんのりと朱い。髪はシャワーのあとで、少し湿っている。
「中学受験っていえば、僕の頃は二月終わりから三月頭だった。でも今はずいぶん前倒しになってるんじゃない?」
 大樹君は受験する中学校名を言った。僕の家の(つまり大樹君の家からでもある)最寄り駅から学校最寄り駅まで三十分。駅から徒歩十分。計五十分。十分通学圏内だ。超名門ってほどでもない。小中高等部がある。小学校の制服はチェックの半ズボンで、なかなかかわいいんだよな。同じ路線だから朝はちょくちょく見かける。試験は二月五日だという。
「おっと。それじゃもう、三週間しかないね。学力的には大丈夫なのかい。塾にも行けないで学校の授業も教科書終わらないくらいだって話だったが。もう人事を尽くして天命を待つ、で言えばすでに尽くされた状態でなくっちゃならない時期だ」
「学校の先生が、こっそり過去問とか問題集のコピーをくれて、そういうので勉強しました。十二月には模擬テスト、お父さんに頼んで、受けさせてもらいました」
「ふむ。で、結果は? 総合点と偏差値」
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