MaraSon Part2
MaraSon Part2
成人向完結
発行者:とりさん
価格:章別決済
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ジャンル:その他
シリーズ:MaraSon

公開開始日:2012/03/20
最終更新日:---

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MaraSon Part2 第3章 3-1
 二人をベッドに座らせた。大樹君はずっと父親にしがみついたままだ。父親は僕のカメラや様々な道具類の準備を見ているうちに、また風船が萎むようにエネルギーを失っていくように見えた。頼むよ、これからなのに。
 リビングに比べると、寝室の照明はやや心許ない。まあ、冬の曇りの戸外でも、昼間なら外の方がはるかに光量は豊かなのだ。人間の目は調整され、慣れるからそんなに差があると気づかないが、機械は正直だ。室内は室内なりの映像にしかならない。まあ、荒れた暗い映像も、あやしさの点では面白いかも知れない。
 僕は顔を父親の胸に押しつけている大樹君の肩にそっと触れた。
「さあ、始めるよ。お父さんは僕より優しいに決まってるだろ? 恐がることはない。さあ、こっちへ」
 僕はカメラの視野内に、大樹君を立たせた。一応目一杯ロングの状態では、父親の頭まで入れたいから、それなりの距離を置く。父親を呼んだ。まだ踏ん切りがつかない様子で、動きが遅い。それでも僕にせっつかれて、のろのろと歩き大樹君の向かい側に立った。うつむいてカメラと僕から顔をそむけている。大樹君がベッドを背にした位置だ。こっちから見て、右側。
 この分だと、大樹君にリードさせるしかない。それはそれで面白い。でもまめに指示がいるだろう。あとで僕がいないかのように編集すればいい。
「じゃ、大樹君、君は僕の奴隷だけど、今このビデオでは、お父さんに奉仕する立場だ。親子だから自己紹介の必要はない。でも始める前に、『お願いします』って言って、頭下げること。それから服を脱ぐ。靴下以外。お父さんもとりあえず、セーターだけ脱いで下さい。すぐに暑くなりますよ。じゃ、いいかな? できるね」
 大樹君はこっちを見て、うなずいた。
「よし、スタート!」
 僕は撮影ボタンを押す。液晶ファインダーの、タイムカウンターの白い文字が動き始める。

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