MaraSon Part2
MaraSon Part2
成人向完結
発行者:とりさん
価格:章別決済
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ジャンル:その他
シリーズ:MaraSon

公開開始日:2012/03/20
最終更新日:---

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MaraSon Part2 第2章 2
 僕はコンビニのATMでお金をおろす予定だった。二十万の現金はさすがに自宅に用意はない。最寄りのコンビニまで、徒歩で五分は無理だが、十分はかからない、といったところだ。
 僕はゆったりと歩き、小春日和の柔らかな空気を吸い込んだ。時間はたっぷりある。自宅では異常な事態が進行中だが、僕の外見はいつも通り目立たず、穏やかだろうか? 角とか生えてきてないかな。コンビニはすいていて、ATMも並ばずに済んだ。二十万も下ろすとなると、人に見られたくない。近頃物騒だからな。
 マンションに戻る。ドアを開けリビングにまっすぐ向かう。二人は僕が出た時と、全く同じ姿勢で、座り続けていた。
「結論は出ましたか」
 僕は立ったまま、背後から明るい声で問いかける。父親は返事せず、大樹君が彼を肘で突いて、「お父さん……」と小声で声をかける。父親はやっと、口を開いた。姿勢はそのまま。
「私には……できない。とても、できません。何か……他の……方法は……」
 僕は大げさにため息をついた。
「なら、お父さんに撮影係を任せて、僕がやりましょうか? そのかわり内容はきつくなりますよ。大樹君はわかってると思うけど、僕を甘く見てはいけない」
 二人は座ったまま、こちらに首をねじって顔を向けてくる。僕は大樹君の両肩に手を添えた。
「傷つければ奴隷の値打ちは下がってしまう。でも目立たないところなら関係ない。……ペニスに針を刺してあげましょうか? 火のついた煙草を突っ込んで、お尻の穴の中や口の中を焼いてあげましょうか? いくらでも……」
 僕の言葉の異常さに、さすがに冷静だった大樹君の表情も大きく歪んだ。そして僕の手を振りほどき、父親にしがみついた。
「お父さん! ……僕、僕嫌だよ! 助けてお父さん!」
 僕には本当はそんなことをする気はなかったし、フィクションで読んで興奮するとしても、実際にはできない。たぶんね。父親に最後の一押しをしたかっただけだ。

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