MaraSon Part1
第7章 5-1
「まあ今、僕と君はしてるわけだけど、もちろんそういうことしてるのは、僕たちだけじゃなくて、特殊ではあるけど、けっこういる。男の人同士が好き合ったりすることがあるのは、さすがに知ってるだろ。最近テレビでもけっこうそういう系の人出てくるしね」
大樹君の表情はイエスのサインだ。
「男の人の場合、5パーセントくらいも、同性愛の人がいるってことになっている。どうやって調べたのか全くわからないけどね。5パーセントって言えばけっこう多いだろ? ざっと計算して、君の学校の一クラスに一人くらいいる。学年に一人もいなかったら不自然なくらいだってことになる」
大樹君はうなずいた。
「男の人同士も愛し合えばキスもセックスもする。でも女の人とするようにはいかない、ってのはわかるよね。ここに穴がないからね」
僕は笑顔を見せ、大樹君の性器をちょっと指で弾いてやる。一方の手は、執拗にアナルの周囲をほぐし続けていた。
「そこで、口や手を使って気持ちよくなる方法をとるわけだ。僕たちがしたようにね。で、もう一つある。男の人同士がよくやるセックスの方法ね。それはね、女の人のここの代わりに、お尻の穴を使う方法だ。アナルセックスっていうんだけど、それをこれからするんだ。僕のおちんちんを、大樹君のここに入れるわけ」
僕はそう言って微笑みかけたけど、大樹君の表情は瞬間かなり引きつったように見えた。僕はここぞとばかりに、慣らしていた手の中指を立てて、ぶすっと大樹君のアナルに押し込んだ。アナルがきゅっと引き締まる。力を入れるとかえって痛いのにな。
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NIGHT
LOUNGE5060