MaraSon Part1
MaraSon Part1
成人向完結
発行者:とりさん
価格:章別決済
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ジャンル:その他
シリーズ:MaraSon

公開開始日:2012/03/20
最終更新日:---

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MaraSon Part1 第2章 2-1
 僕は再び柔和な笑みを作って、彼を見つめた。間近な距離で。数秒彼は、戸惑ったように僕の口元なんかに視線を走らせていたが、やがて、あ、というように口が動いた。僕はにっこりと口元をほころばせた。
「大樹君は覚えてないかも知れないけど、たぶん何年も前から、朝、しょっちゅうすれ違ってるんだよね。挨拶もしてくれてる」
「……お医者さんだったんですね……」
 大樹君はちょっと驚いたように言った。もちろんまだ、僕を疑いもしない。むしろこの一瞬、信頼と安心は高まったかも知れない。
「おお、覚えていてくれたんだね。うれしいよ。前から一度君と、遊びたかったんだよね。僕は君みたいなかわいい子が、大好きだから」
 後半のセリフを理解するには、かなり時間がかかるはずだ。いや僕は、大樹君が戸惑いの表情を浮かべるや否や豹変して、彼に考える時間を与えなかった。僕の表情は変わり、たぶん大樹君から見て、凶暴で得体の知れない目つきと、歪んだ唇が、驚きと恐怖を瞬時にもたらしただろう。
 僕は両腕を伸ばし、大樹君の肩をがっちりつかんで、ベッドに押し倒し、彼のからだに覆い被さった。
「や、なに……」
 大樹君は僕の腕を小さな手でつかんで、からだを反らせ足をばたつかせて抵抗した。まだわけがわからないだろう。最近同性愛の認知もひろがったが、少女と違って、自分がある種の大人の性対象になるなんて感覚は、小学生の男の子にはほぼない。
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