MaraSon Part1
MaraSon Part1
成人向完結
発行者:とりさん
価格:章別決済
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ジャンル:その他
シリーズ:MaraSon

公開開始日:2012/03/20
最終更新日:---

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MaraSon Part1 第2章 2-1
「大丈夫かい?」
 僕はベッドに寝かせた少年の顔を覗き込んで、白々しく訊ねた。頬は紅潮し、目つきは覚束ない。そそるな。
「すいま……せん……あたま……ぼーっとして……でも、だいじょう、ぶで、す」
 車に乗ってぐったりしていた時よりは、それなりに言葉も意識も戻ってきている。アルコールは抜けつつある。少年は「大丈夫です」と言って、無理にからだを起こそうとした。
「だめだ。寝てて。僕は医者だ。心配ない。ここには大した道具はないけど、一応傷をみてあげるから、動かないで」
 少年はぼうっとした目をしばたたかせうなずいた。「医者」という言葉は、彼を少し安心させたようだ。僕は嘘はついてないが、安心するのは大きな間違いだった。
 僕はベッドの下から救急箱を引っぱりだした。使うかどうかわからないものも含めて、いろいろな道具をここに準備済みだ。少年には見えない。
 上はウインドブレーカーを脱がせ、下はジャージを下ろす。ごく自然な動作だ。少年は抵抗しない。女の子なら、多少は抵抗感を覚える場面だろうがな。少年はグレーのボクサーブリーフを穿いていた。下着自体には色気はない。でも股間の小さな膨らみや、少年なりに筋肉の発達した太腿、汗のにじむ、少し火照った白い肌と、一気に鼻をつく思春期間近の少年の香りが、僕をくらくらさせる。
 膝の擦り傷は右側がけっこうひどいが、両膝とももうかさぶたになっている。でも動かせばまだけっこう痛いに違いない。ジャージの下から土の面に打ちつけただけだから、泥もついてない。でも僕は一応、消毒綿で傷の周辺を拭ってあげて、両膝にガーゼを当て、長めの絆創膏で止めてあげた。すべすべの肌の感触をついでに楽しみながら、ジャージを抜き去り、膝の下、くるぶしのあたりも、靴下をめくって確認した。注射針のわずかな痕には、誰も気づくまい。少年本人ですら。僕は足首を少し自然な方向に曲げてみて、
「ここは痛くない?」
 と訊いてみる。少年はうなずいた。余分な怪我はさせていない。少年は自分で歩いて帰れるだろう。明日もたぶん走れる。僕がこのあとすることにもよるだろうけど。
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