破壊と再生
破壊と再生

発行者:Ringo
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ジャンル:SF

公開開始日:2012/03/07
最終更新日:2012/04/13 00:49

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破壊と再生 第2章 第1章 春一番
「彼の他に、今日は休んでいるが、女性の先輩も1人いるらしい。実に興味深い。」
コウガは意外という顔で、クラス名簿が掲載された資料に目をやるシュウを見た。いつもクールで斜に構えている彼がそんな浮いた話をするようには見えなかったからだ。
「まーた始まったよー。シュウの年上好き。」
呆れた様子でミナトが頭を振った。
「愚かな。知的でミステリアスで人格ができていて、それでいて美しい。この、僕のタイプ四原則を備えている女性がいるとしたら、年上しかいないだろう!!」
「早く教室に入りなさい。いい加減にしないと怒りますよ。」
四人以外のクラスメイトがとっくに席に着いた教室の前で大演説をしていたことに気付いたシュウは、「はい。すみません。」と、声を裏返してこたえ、顔を真っ赤にして席に着いた。
そのあとから、三人が堪えきれない笑いを抱えて、悶えながら席に着いたのは想像に容易い。

(まだ、会って少しの時間しか経っていないのに…コイツらには心を許していいか。)

カリキュラムについて話す先輩学生に、一番前の席のミナトが、こっそり鼻くそを飛ばしているのを見ながら、コウガはそう思った。

「最後に。」
先輩学生が声を強めたことで、コウガはやっと話を聞き始めた。
「今日は、中庭に、君たち新入生を勧誘しようと、多くのサークルが署名書を手に集まってます。中には、半ば強制的に署名させるサークルもあります。署名と同時に携帯電話のメールアドレスを書くことになります。署名すると今夜、サークルの代表から確認メールが届きます。強制的に書かせられたサークルのメールはシカトして構いません。好きなサークルに入るのは良いことですが、皆さんの本業は大学で英語を学ぶことです。それを忘れずに。では、解散。」
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