人形の見る夢
人形の見る夢
成人向
発行者:ほおずき
価格:章別決済
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ジャンル:その他

公開開始日:2012/03/05
最終更新日:2015/07/17 11:20

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人形の見る夢 第2章 プラチナ
「‥それで、心は決まった?」


「ええ、私の気持ちはずっと同じ。
あのおばあ様と行くわ」


白銀色の髪をしたこの子は、静かに迷いなく頷いた。


「マスターに伝えるわ。
寂しくなる‥」


あの蜂蜜色の子と、この白銀色の髪の子は、まるで暖と冷のように正反対だけど、同じように美しくて、この店の花だった。

















「なる程、あのご婦人と行くか」


マスターはあの子の出した答えに満足そうに頷いた。


「寂しい‥」


「こらこら、人形が売れる度に寂しがっていたら商売にならないよ」


「だって、蜂蜜の子も、あの子もいなくなっちゃう」


「そうだね、看板娘がいなくなったな。そろそろ新しい物を仕入れないとな」


「‥今度はどんな子が来る?」


人形には本当にいろんな子がいるし、お客様もいろいろ。でも、出来れば可愛くて、優しい子がいい。


「今度は、男の子かな」


「ふうん」


「あれ、あんまり興味ない?」


「男の子嫌いだもん」


「ありゃりゃ。
なんでだろうね、女の子の人形とは仲良くなるのに」


マスターは困ったな、と呟いて私を抱き上げる。


「‥男の子、怖いもん」


「‥‥昔、喧嘩でもしたのかな」



昔のことは覚えていない。
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