人形の見る夢
人形の見る夢
成人向
発行者:ほおずき
価格:章別決済
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ジャンル:その他

公開開始日:2012/03/05
最終更新日:2015/07/17 11:20

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人形の見る夢 第1章 ビスクドール(はちみつ)
「綺麗なドレスだったね、誰が選んだの…」
「いつもの衣装屋だよ。君もああいうドレス着たい?」
「悪趣味…」
「それは失礼」

マスターはちゅっと私の額にキスをして、搬送用の車を出した。


「いらっしゃい。私の花嫁」

紳士は屋敷に届けられた私を恭しく迎え入れてくれた。

「初めまして、ご主人さま」

男性の家は、それは豪華な造りだった。
あの古い店の中とは違う、すべてが新品のように輝いていた。

男性は私を腕に抱きあげる。
まるで店の中で、あの子だけがマスターに抱っこされていた時みたいに。私も私だけの居場所を漸く見つけた。

「御主人さま…」

男性の首にすり寄れば、その大きな手が私の自慢の髪を撫でる。

「いい子だね。君の名前は?」
「私には名前はありません。マスターは買われていく子に名前は付けないの」

君たちのご主人様に名前を付けてもらいなさい、と言われて、私たちは名前を貰えない。

「ふむ。あの店の亭主は若いのに賢い男だ」

「御主人様、名前を」

「私の花嫁、君の名前はシェリーだ」
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