人形の見る夢
人形の見る夢
成人向
発行者:ほおずき
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:その他

公開開始日:2012/03/05
最終更新日:2015/07/17 11:20

マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
人形の見る夢 第4章 うさぎ

「こわい」


「君は本当に男の子の人形が嫌いだね。可愛い子じゃないか、天使みたいだ」


「悪魔の間違いよ」




マスターが新しく仕入れて来た人形は、白髪に赤い瞳をした男の子だった。

その赤い瞳は血のような鮮やかさで、私に西洋の悪魔を連想させた。





「仲良くね。もしかしたら、彼は長く店にいるかもしれないんだから」



「売れない?」


早く買い手が見つかって、店から居なくなってくれたらいいと思うのに、マスターはそんな私に苦笑して、宥めるように頬を撫でた。


「直ぐには買い手は見つからないかもしれない。綺麗な人形だけど、アルビノだからね。ガラスケースから出すのは大変だ」


「アルビノ?色素欠損なの?」


言われてみれば、透けるような乳白色の肌に、ところどころ血の色を透かせている血管、白い髪、赤い光彩と瞳孔はアルビノの特徴そのものだった。



「そう、白熊なんかは白色色素を持ってるから白いんだけど、この人形は故意に色素を欠損させて作られている。

そのせいで、紫外線には特に弱いし、視力も殆どない」






17
最初 前へ 14151617181920 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ