春夏秋冬
春夏秋冬
成人向
発行者:ほおずき
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛
シリーズ:春夏秋冬

公開開始日:2012/02/27
最終更新日:2013/07/21 00:33

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春夏秋冬 第9章 柊 (続)
「‥兄ちゃん?、どうしたの?」


「っ!?」


びっくりしたっ‥
いつの間にか、光の双子の弟達が隣に立っていた。

泣きじゃくる光の肩を抱き締めたまま、固まる俺に、双子の視線が刺さる。


「兄ちゃんっ?、虐めたの?」

「兄ちゃんのこと、虐めたの?」


違うっ‥。
違うけど違うとは言い切れない。


「いや、‥あの」


「駄目っっ、あっち行ってっ、
兄ちゃん、離してっ」


春だか秋だか分からないけど、ソファー席に座っていた俺を押しのけて、光の隣に割って入る。
もう片っぽは、テーブルの下から潜り込んで、光の膝の上に乗り上がる。


「兄ちゃん?大丈夫」


「春、秋っ‥、」


光は俺から手を離して、泣き顔のまま弟達を抱きしめる。
抱きつかれた弟達はキョトンとしたまま、光の顔をうかがう。


「兄ちゃん?どうしたの?」


「春、秋、大好きっ」



「うん?、うん、大好きっ」


チビ達は、満面の笑みで光に抱きついた。


「‥、兄貴?
どうした?
何やってるんだ、あんたら」


遅れてきた風が、俺を押し退けて抱き合っている兄と弟達を見て、怪訝な顔をする。
だけど、双子達はご機嫌で兄に抱きつきたままだ。



「兄ちゃん、すきー」


「俺も兄ちゃんすきー」


風は、頑なに弟を抱き締めている兄と、はしゃいでる弟達を見比べ、最後に置き去りにされた俺を見る。



「‥何やってんだよ、本当に」



「きゃっ」

「きゃっ」


「風も好きっ」


鼻声のまま上の弟の名前も呼ぶと、
風は呆れたようなポーズをしながらも、顔を綻ばす。


「知ってるよ、恥ずかしいな。
俺だって、好きだよ」


本当に、仲のいい兄弟だ‥。
だけど、、、



「‥光、俺のことは?」


「‥‥‥‥‥‥‥‥‥さあ」



さあって‥‥‥
確かに光は、俺がどんなに好きだと言っても、言い返してくれたことはない‥。
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