春夏秋冬
春夏秋冬
成人向
発行者:ほおずき
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛
シリーズ:春夏秋冬

公開開始日:2012/02/27
最終更新日:2013/07/21 00:33

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春夏秋冬 第8章 柊
光はこのところ、とても活動的だ。
午後には家庭教師が来るし、夕方にはお花を習いに雪と出かけていく。

あの歳の男の子に花はちょっと無理じゃないかな、と思ったけど、不思議と馴染んでいるようだ。

皓様の師匠でもある先生からは、お暇なら毎日でも、と歓迎され、皓様が屋敷にいない週は本当に毎日のように通ってる。

雪曰わく、『お館様は光の活けた花を見ては、喜んで鑑賞してますからね。それが光は嬉しいんでしょう。 それに、やはり屋敷の中では退屈なんでしょうね』、と言う。


光の、あの駆け引きしない純粋な愛情表現が、疲れた皓の心を癒すんだろう。


それに、悩ましいことに、あの子は頭がいい。家庭教師からは高等教育の通信を受講してみないかとも、言われてる。

『本来なら、学校に通うことをお勧めしますが、このまま、ただ教養を、と言うよりは目標があった方が本人の励みにもなりますから、是非検討してください』、と‥。

いったい光の未来はどっちだろうか?



光は、皓様の妾と言うか、稚児と言うか、愛人だ。 既に就職先は決まったようなもので、問題はいつまで続くかだった。

光が皓様に懐かないことも考えられたし、皓様がすぐに冷静戻って光を手放す事も考えられた。

俺としては、そうなったときに光の身をどう保障するかが問題だった。

きっと、多少の金銭を用意して故郷に帰すか、奉公先を捜せば済むと思っていたが、幸いというか生憎というか、そうはならなかった。


皓様はあの通り、目に入れても痛くないような溺愛ぶりで、光はおっかなびっくりだが、ここの生活にも皓様にも慣れてきた。


確かに、光を長く月白家に置く気なら、光を金でやりとりした過去は、早いうちにフォローしておく必要がある。

皓様は光の気持ちのために言い出したのだろうが、皓様の立場上も必要なことだ‥。



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