春夏秋冬
春夏秋冬
成人向
発行者:ほおずき
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛
シリーズ:春夏秋冬

公開開始日:2012/02/27
最終更新日:2013/07/21 00:33

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春夏秋冬 第8章 柊
執務室で書類に埋もれながら、昨夜考えていたことを潔に相談していた。


「‥光の故郷、ね」


潔もやはり微妙な顔をする。


「ああ、光はあれ以来ずっと帰ってない」


「もう直ぐ年末だもんね。
光が帰りたがってるの?」


「いいや。何も言わない。
それがかえって気になる」


外に出してくれと泣かれた事はあるのに、家に帰せと言われたことはない。


「よく分からないけど、焦らなくていいんじゃない?
光は今、新しい生活に必死に順応しようとしてる。あんまり刺激しない方がいいかもよ」


「‥そうか、そうかも。
俺が焦ってるのか」


長い話になると思ったのか、潔は椅子を引いて腰掛けた。


「何か気になってる?」


「盆は仕事でなし崩しになってしまったし。
一度、ちゃんと光の家族と会いたいんだ」


「ん‥、もともと無理矢理連れてきてるからね。光の家との事は、ちゃんとしとかないと後に禍根を残すかもね‥」


「そう。
フォロー出来るうちにしときたい。
光も家族も、お互いの顔が見れれば、安心するかもしれないし」


「でも抑制されてた分、一気に里心がついたりするかもね」


「だな、帰りたいと泣かれでもしたら、冷静でいられる自信がない」


正直、それが一番怖かった。
光に本気で拒否されたら、どうしたらいいだろう‥。


「そこは皓様がしっかりしてくれないと」


「ん-、」


「雪に相談してみる?
彼女になら、光もいろいろ話しやすいかもしれないし」


「ああ、なる程」



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