春夏秋冬
春夏秋冬
成人向
発行者:ほおずき
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:恋愛
シリーズ:春夏秋冬

公開開始日:2012/02/27
最終更新日:2013/07/21 00:33

マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
春夏秋冬 第8章 柊
それまでを思えば、最近の甘やかなこと‥。

光は一度抱き合ってしまえば、それまでが嘘のように甘い色香を放って俺を魅了する。 もっといろんなことを覚えさせたくなる。

けれど、同時にいたいけな幼さも目について、いつも強引なことは出来ない。


我ながら、意気地がない気もするし、だからこそ、光はこんなに安心して俺の腕の中で眠るようになったんだとも思う。


光はもしかして、俺を恋人と言うよりは、保護者のように思っているんじゃないかとも思う。

光の家は、父親がいない。
それに彼は長男だ。
年上の同性に甘やかされたかったんじゃないだろうか。


まあ、この際、可愛いから何でもいいんだけど



俺はこのところ、何年も続いていた睡眠障害がおさまっている。寝付きが悪いとか、熟睡出来ない程度の軽いものだったけど、今は薬もいらないし、爆睡して潔が起こすのに手間取ることさえある。

食事も、しっかり食べるようになって、健康診断の結果が低栄養から“正常”になった。

この腕の中の子にどれだけ自分が癒され支えているのかを思うと、胸が苦しい。


‥彼を失うことを考えると、恐ろしくなる。


もう少しで新年が明ける。

その前に、光を一度、故郷に連れていってやるべきなのかもしれない。

だけど、怖くて光に言い出せないでいた。

73
最初 前へ 70717273747576 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ