春夏秋冬
春夏秋冬
成人向
発行者:ほおずき
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛
シリーズ:春夏秋冬

公開開始日:2012/02/27
最終更新日:2013/07/21 00:33

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春夏秋冬 第6章 台風
光の今後、か。
たった15歳の子供を親元から引き離してきたんだ。責任はとる…。



光か作ってくれたカレーとサラダ、それにスープを食べて、早々にシャワーを終えると光を伴って寝室に入った。

光をベッドに座らせて自分も隣に腰かけ、寝衣の中に手を差し込んだ。病的なほど痩せて肋の浮いていた体は、少し柔らかさが戻っていた。
三週間でも変わるものは変わる。離れていた時間を思って胸が疼いた。



「皓さま、」


早く光の体温を感じたくてしょうがなかったが、性急な俺の行動に光は戸惑うような声をあげた。

その声さえ、耳を甘く擽った。
…ああ、漸く光のいる家に帰ってきたんだ。


「カレー、すごく美味しかった」

「う、嘘」

「本当だよ。光の作ってくれるものが一番優しい味がする」



舌に甘くて、体を温める。

王都にいた間も体調を崩さないようにと意識して食事はしていたが、何を食べても胃が重くなるだけで、味がわからなかった。


けど、光の作った食事は優しい味がした。

この子が側にいれば、意識しなくても自然と笑みが浮かぶ…。


「…こ、こうさまっ、」

光は脇腹を撫でる俺の手の動きに体を震わせる。


「少し、体重が戻った?
肌が、すごく気持ちいい」

風呂上がりの肌はしっとりしていて手に吸い付くようだ。肋を辿りながら胸へと手を這わすと逃げるように身を捩る。


「まっ、待ってっ、」


「うん、大丈夫…。
ちゃんと光のペースに合わせるから」


不馴れな光相手に性急過ぎると分かっていても、この子を前にするといつも余裕がない。
特に、今は…。


「好きだよ。
会いたかった。ずっと光に会いたくて、こうやって触れたかったんだ」


光の顔を覗き込むと、彼は照れたように赤い顔を俺の胸に押し付けて隠れてしまった。けれど腕が控えめに俺に腰に回される。

それが今は光の答なのだろう。


自分の寝衣を脱いで裸の胸に光を抱き込むと、彼の寝衣も脱がせようと帯に手をかけた。


「…そんな顔しないで。緊張してるの?」

「そんな顔って…」

「泣いちゃいそうな顔してる。困ったな。
俺は凄く光とエッチしたいけど、光は気分じゃない?」


光は泣きそうな顔のまま首を横に振った。
久しぶり過ぎて緊張し過ぎているんだろうか。

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