春夏秋冬
春夏秋冬
成人向
発行者:ほおずき
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛
シリーズ:春夏秋冬

公開開始日:2012/02/27
最終更新日:2013/07/21 19:34

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春夏秋冬 第5章 百合
だんだん、光の細い腰が悩ましげに揺れ始めた。



「っひかる、気持ちいいのか…?」


「あ、ッダメ、」


「…光が感じてくれて良かった」




綾かな声を上げて、ひくっと啜り泣くように鼻を鳴らす。ああ、もう絶頂が近いんだろう…。



「皓さまぁっ、」


「ひかるっ、もうイク?」


「イっちゃうっ、もっ、」


「待って、もう少しっ、
一緒にイこう…」


「ダメっ、も」


「‥いいよ。出してごらん」


光の甘い悲鳴とイク瞬間の淫らな表現を網膜に焼き付けながら、俺も追いかけるように、熱を吐き出した。















光はそのまま、落ちるように意識を手放した。疲れていたんだろう。



さっきの淫らな表情から一転して、幼い寝顔に、頬の筋肉が緩む。

可愛い。


浴室でタオルを絞って、光の身体を拭いた。上手くは出来ないが、しないよりはいいだろう。 クローゼットに入っていた予備のパジャマを何とか着せて、ソファーに運ぶ。

汚れたベッドのリネンは引きがして、丸めて入り口に投げた。内線でリネン交換を頼んで、ついでにミネラルウォーターと、ジュースも届けてもらう。


綺麗になったベッドに光を寝かせて、自分は水を飲みながら、シャワーを浴びた。

ベッドに戻ると、目が覚めてしまったのか、光がもぞっと身を起こす。


「ごめん、起こした?」


「こうさま…?」


寝ぼけてるな‥、と思いつつ、ジュースの入ったグラスを渡してやると素直にごくごくと飲み干した。

よっぽど喉が渇いていたのか、水も飲んで漸く人心地着いたらしく、またベッドに戻る。


「ひかる…、おやすみ」


「は、い……‥」





俺も、光の隣で泥のように熟睡した。
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