春夏秋冬
春夏秋冬
成人向
発行者:ほおずき
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛
シリーズ:春夏秋冬

公開開始日:2012/02/27
最終更新日:2013/07/21 00:33

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春夏秋冬 第5章 百合
そっと、周囲を撫でて、光自身が放った湿り気を借りて、中指を差し込めば、弛緩していた身体が途端に強張る。

「いっ…、痛いっ、」

「大丈夫だよ、乱暴にしないから」

指一本差し込んだだけなのに、押し出すような強い締め付けと圧迫感に喉が鳴る。 そこに自身が包まれたときを想像すると下半身がズクッと疼いた。

「皓様っ、」

だけど光は痛いのか、さっきとは違う涙を浮かべる。あんなに甘く潤んでいた声に痛みが混じり始める。

「‥慣れれば光も気持ちよくなれるから」

「…んっ、」

ゆっくり抜き差しを繰り返し、中指を根元まで飲み込ませた。

光の中に、自分の指が入っている…。

「ひかるっ、分かる?
光の中に、俺の指が入ってるよ…」

ずっと繋がりたくて、でも出来なかった。その光の中に包まれてる。

だけど中で関節を曲げて中を探るような動きをすれば、痛いのか光は身体を強ばらせる。


ひくっと涙混じりになった声に慌てて、顔を覗き込んだ。 その涙を滲ませた顔が余りに幼くて、この子がまだ15だったことを、今更ながら思い出した。

じわっと胸に甘さに似た切なさが広がる。


「ごめん‥、終わりにするから」


泣かないで。
痛くないようにそっと指を引き抜けば、光は安堵したように詰めていた息を吐いた。

「ごめん。痛かったな…」


裸の肩をポンポンと叩いてやると、光は自分から俺の首筋にすり寄ってくる。柔らかな髪の毛が、頬を撫でてくすぐったい。


甘えるような仕草が堪らなく可愛い。


俺の身体は熱を持っていて、光の些細な動きさえ刺激になる。


「後ろ触るの痛い?」


「…ご、めんなさい」


泣いたせいなのか、光の声は少し嗄れていて、それが幼さに何とも言えない色香を足していた。


「ひかる?何、謝ってるの?」


「…皓様は?」


俺のことを気にしてくれたのかとも思うと、不思議と胸が満たされて、けれど、熱の灯っていた身体は疼く。


「ひかる、触れる?」


着たままだったパジャマを自分で脱いで、裸の身体を光の隣に横たえた。真っ直ぐ見つめてくる光の瞳が妙に気恥ずかしい。
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