春夏秋冬
春夏秋冬
成人向
発行者:ほおずき
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛
シリーズ:春夏秋冬

公開開始日:2012/02/27
最終更新日:2013/07/21 00:33

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春夏秋冬 第1章 春
皓は間接照明だけを残して部屋の電気を消すと、脱がせた襦袢を俺に羽織らせた。
二人でベッドに横になりぽん、ぽん、ぽん、と優しく頭を撫でられていると、自分はどこで何をしているのか分からなくなってくる。
一定のリズムで繰り返されるその仕草と人の体温が、あろうことか眠気を誘った。 涙もいつの間にか止まっていた。


…寝ちゃ駄目だ。


「眠いか?」


「‥‥‥いいえ」


こんな訳の分からない男の隣で寝ちゃいけない…。なのに泣いたせいか疲れていた。



「いいよ、寝て。…もう、何もしないから」



それなら、自分に与えられた部屋に帰して欲しい。一人になりたかった。



「部屋に、戻っても?」


だけど、皓はゆっくり首を振った。


「駄目だ。どうせあと3,4時間もすれば、潔が起にくる。それまで、こうしていな」



「‥なぜ」



部屋に戻りたい。
だけど、皓の腕の中で身じろぐと、ぎゅっと抱き寄せられる。


「なぜ?、光が抱かせてくれないからだ。
おかげで俺は、欲求不満のまま出張だよ‥」




「寝ないのですか?」



俺なんか構ってないで休めばいいのに。



「休むさ…、休めるならね」



溜め息を吐き出すように呟いて、皓は俺の首筋に顔をうずめた。絹糸のような髪がするっと頬を撫でてくすぐったかった。



「眠れない、のですか?」
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