春夏秋冬
春夏秋冬
成人向
発行者:ほおずき
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛
シリーズ:春夏秋冬

公開開始日:2012/02/27
最終更新日:2013/07/21 00:33

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春夏秋冬 第3章 夕立
「どこもやだっ」


「意地悪だな、光に気持ちよくなって欲しいだけなのに」


「だから何で!?」


光はさっきから何でばっかりだ。
やっぱり15歳という、幼さのせいなのか。そんなことに理由なんてないのに。
ただ、快感とか興奮とか、温もりとかをこの子と共有したいだけ。 この子が何かを覚えたり、経験するなら、相手は自分じゃなきゃ気が済まない。


その独占欲や肉欲がどこから来るのかと言われれば、人間の本能だろう?
愛しい可愛いと思う相手を自分のものにしたいと思うのは誰にでもある願望だ。

ああ…、もしかして光が聞いてるのは…。


「‥好きだよ、光が好きだから」


本心だったのに、光は呆然と俺を見つめ返す。すごく不思議な言葉を聞いたというような顔だ。



「‥‥‥‥‥‥‥何、言ってるの?」


…、何だろう、光のこの反応は。

村から連れてきたのも、腕に抱いて庭を散歩するのも、光が好きだからだ。

今まで、光に好きだと伝えたことはなかっただろうか?


「光が好きだよ」



「嘘だ‥」


光はいやいやをするように首を振る。
何故?、どうして俺の気持ちをそんなに否定するんだろう?



「嘘じゃない」


「嘘っ」



光は悲鳴のような声を上げた。
グラスを握っている細い指が白くなっていた。
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