春夏秋冬
春夏秋冬
成人向
発行者:ほおずき
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛
シリーズ:春夏秋冬

公開開始日:2012/02/27
最終更新日:2013/07/21 00:33

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春夏秋冬 第2章 桜

『ひかる、』

光の部屋をノックしても返事がない。呼んでも反応もない。

彼は特別愛想のいい少年ではないけれど、日中暇に飽いているらしく、散歩やお茶に誘えば、素直について来た。

様子がおかしい。


『光、入るよ?』


部屋に入れば、少し空気が淀んでいた。
喚起をしていない。
光は自分から、雑巾を持って部屋の掃除をする子だ。
ますます、何かおかしいと思った。


部屋の奥のベッドを覗き込むと、
まだ夕飯前だというのに彼はベッドに横になっていた。


『光?、どうした?』


『いさぎ、さま?』

光の声は酷く掠れていた。


『そうだよ。どうしたの、具合悪い?』


光は、コクっと小さく頷く。

額に触れれば、皮膚は熱く、じっとりとしていた。
呼吸が速く、顔は青白い。

つい数日前まで血色のよかった頬がこけていた。



『…ひかる、いつから具合悪い?』


『わから、ない、』



『大丈夫だよ、すぐ医者に連れて行くからね』





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