春夏秋冬
春夏秋冬
成人向
発行者:ほおずき
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:恋愛
シリーズ:春夏秋冬

公開開始日:2012/02/27
最終更新日:2013/07/21 00:33

マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
春夏秋冬 第2章 桜
「きれい…」


光は東屋から身を乗り出して桜を見つめた。

庭の灯籠に写したされた夜桜は妖しいまでに美しく、はらはらと限りなく散る薄紅の花弁は幻想的だった。



「ああ、」



「満開…」



「…今夜が限りかな」


桜は今まさに満開だった。今日が見納めになるだろう。


光は凍りついてしまったかのように一心に桜を見上げていた。
光が何かに興味を見せたことが単純に嬉しかった。



「きれい」



「ああ。
夜桜はまた昼間と違った迫力がある」



「はい」


「桜が好き?」



「潔様が、ピンク色は幸せな気分になるって」


「…そう」






随分、潔とばかり仲良くなったなと小さな嫉妬を感じない訳でもないが、泣いていない光にホッとしていた。
14
最初 前へ 11121314151617 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ