春夏秋冬
春夏秋冬
成人向
発行者:ほおずき
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛
シリーズ:春夏秋冬

公開開始日:2012/02/27
最終更新日:2013/07/21 19:34

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春夏秋冬 第2章 桜


ー皓versionー



俺は何をしているんだろう…。
昨日の夜を思い出して溜め息がでた。

また光を泣かせてしまった。優しくしたいはずなのに、子供の扱いがわからない。

俺より、よほど潔の方が光とうまくやっていた。







「月白さま。
どうされました?つまらない顔をされて。さぁさぁ、飲んでください」


同僚達と接待に連れ出されていた。
出来ることなら、無意味な騒ぎに加わるよりは部屋で一人休みたかった。体が疲れてる。


酒は嫌いじゃないが強くない。こんな気分の乗らない日に深酒すれば、翌日みっともないことになるのは確実だ。


だが、露出の高いドレスを纏った女が妖艶に微笑んで、美しい気泡を上げるシャンパングラスを俺に差し出した。


グラスを渡す際に、意味ありげに俺の手を撫でる。


豊かな栗色の髪と同じ色の瞳。光と似た色彩をした少女だった。










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