☆ボインちゃんはAVギャル番外編(ぷぅ子の痛快疾走な生き様)3
第9章 夜の国際通り・ビデオは常に回しっぱなし・飾り絵の女・ぷぅ子は一人にさせると危険
間違いなく視聴者は山本が誰かを意識はしない。山本には自分がアイドルだと勘違いするような余地などなく、しかも貧乳だ。まさに飾り絵として適している。全てはぷぅ子を映えさせるため。
山本がこんな残酷な事を引き受けるのは、AVで慣れているからだ。裸は見せないが、AVギャルが衣服を纏う場面ではごくたまに飾り絵を演じる。仕事柄、それはよくある事で納得済み。
「おい、松山。お前が撮れ。終了となってホテルに戻るまで、それまでずっと回しっぱなしだ。途中で止めるなよ」
ビデオカメラを渡す時、アングルなどにも注意するようにとも。松山と他のカメラマンに念入りに指示しておく。撮りっ放し。そこから良い部分を抜き取るのだ。良い絵を手にするためなら、何十時間でも回しまくる。
これにはもうちょっと理由があった。さり気ない姿も絵として欲しいと同時に、ぷぅ子を一人にさせられない事。
いかんせん沖縄。今のぷぅ子は適度に可愛い爆乳な女の子。彼女にはGPSを付けてはいるが、それを押し切るような何かが起こっては責任が取れないがため。素材として大切な女の子、要するにそれはVIPと同じ。女の子が全ての仕事なのだから。
「まぁね、そういう事もあるかな」ぷぅ子は山本と話をしながら歩き、松山に映され続ける。これは本当に、仕事が終わるまでビデオの目線から解放されないのだなと思っておく。カメラが回る以上、自分は素材。真実の自分と素材を融合させ続けなければ。
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