雪天使~お前に捧ぐカノン~
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成人向アフィリエイトOK
発行者:妃宮 咲梗
価格:章別決済
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ジャンル:青春・友情
シリーズ:【第一章】 ギャングウォリアー力闘編

公開開始日:2012/02/07
最終更新日:2013/11/28 09:44

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雪天使~お前に捧ぐカノン~ 第2章 act,1:カジノ
 後は基本的カジノらしく、ルーレット、スロット、クラップスなどがあり数人の店員に十四、五人位の老若男女の客が、それぞれ好みのゲームをプレイしている。
 先程シャルギエルを無愛想に出迎えた男達が、個々勝手気儘にカードプレイをしている以外に、左奥の丸テーブルに青少年らしき二人の若い男が同じく何らかのカードをしている。見たところその二人は、黄色肌と褐色肌をした若者だ。
 たがカウンター内の中年ウエイターに声を掛けられて、その内の一人の褐色肌の青少年が席を立つと、ビールジョッキを二つ受け取って例の入り口側の丸テーブルでカードをしている、先程の中年男達へと運んだ。
 どうやらここでウエイターとして働きながら、カードプレイの相手も務めているらしい。
シャルギエルはさりげなく空いているスロットマシンの前に座ると、ひとまず手持ちのコインでプレイするが、周りの様子が気になって集中出来ず心ここにあらずだ。
 暫くスロットを回していたが、手持ちのコインが無くなった事に気付いてどうするかと考えたのも束の間、すかさず先程の若いウエイターがやって来て差し障りの無い感じのトーンで、彼に声を掛けてきた。
「もしまだ続けるんなら両替するよ?」
 そう言って来たこの若いウエイターをよく観ると、金髪ショートに褐色肌の笑顔が爽やかな好青年で、明らかにシャルギエルよりかは年上だがまだ成人には成りきってない年頃だ。
 そんな彼に言われて、シャルギエルは財布から紙幣を一枚つまんだが、ふと頭を振った。
「いや、やっぱり今回はこれでやめておこう」
「そう? じゃあ良かったらカウンターで何か飲んで、ゆっくりしてから帰るといいよ」
 若いウエイターは、素早くシャルギエルの財布の中身をチェックしておいてから、その言葉を続けた。
 そんな事も露知らず少年はこの若いウエイターの好意と勘違いし、すぐにその言葉を受け入れるとカウンターの左端に座る。
 少しここの店の雰囲気にも慣れてきた気がした。
「……いらっしゃい。何飲む」
 あからさまに子供寄りな若さを醸し出している少年に、“取り敢えず客だから”な見方と言葉を投げて寄こす中年ウエイターに咄嗟にシャルギエルは「レモネードを……」と答えた。
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